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執筆者の写真SC軽井沢クラブ

チームビルディング研修とは?目的やポイントを解説

更新日:8月26日

チームビルディング研修は、心理的安全性の確保や感情・共感の理解、業務の生産性向上を目指すためなど、さまざまな目的があります。

 

本記事では、チームビルディング研修の目的や種類、効果的な実施方法、おすすめの研修例まで、詳しく解説しています。研修を通じてチーム全体の強化を図り、より一層の成果を目指しましょう。

 

チームビルディングとは


チームビルディングとは、個々のメンバーが自らの能力、知識、経験を最大限に活かし、共通の目標に向けて協力し合うことで、効果的な成果を出せるようになる状態を作り上げるプロセスです。単なるグループの形成を超え、集団全体としての協調性と生産性を高めるための、戦略的な取り組みです。

 

企業におけるチームビルディングは、新入社員から管理職に至るまで全ての従業員が対象となり、個々のスキルや能力を生かしながら、組織全体としての目標達成を目指します。

 

この取り組みにより、目に見えないVUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代においても、メンバー間で協力し合い、試行錯誤を重ねながら前進することが可能となります。

 

チームビルディング研修を行う目的

チームビルディング研修の主な目的は、チーム全体として協力し合い、共に成長することで生産性を高めることです。ここでは、チームビルディング研修の5つの目的について解説します。


  • 心理的安全性をつくる

  • 感情・共感(EQ)を知る

  • 企業のビジョンについて共有する

  • メンバー間の相互理解を深める

  • 業務の生産性を向上させる

 

順番に見ていきましょう。

 

心理的安全性をつくる

 

心理的安全性は、チームメンバーが自分の意見や感情を自由に表現できる環境を意味します。この環境を整えることで、メンバーはリスクを恐れずに意見を交換し、創造的な問題解決に取り組めるのです。

 

心理的安全性を高めるには、正直さと開かれたコミュニケーションを奨励し、失敗を学びの機会として捉える文化を育てましょう。これにより、チームは多様な意見を取り入れながら、共同で成果を上げることが可能になります。

 

感情・共感(EQ)を知る

 

感情の共感(EQ)とは、自己の感情を理解し、他者の感情に対して適切に反応する能力です。チームビルディング研修では、EQを高めることでメンバー間の信頼を築き、効果的なコミュニケーションを促進します。

 

具体的には、感情的な認識や管理を強化するワークショップ、アクティビティを通じて、メンバーが自己及び他者の感情をより深く理解する方法を学ぶのです。これにより、チーム内の人間関係が改善され、協力的な作業環境が促進されます。

 

企業のビジョンについて共有する

 

企業のビジョン共有は、全員が一致団結して目標に向かうために不可欠です。チームビルディング研修を通じ、経営層の理念や目標を明確にし、それをチーム全体に伝えることで、各メンバーが会社の目指す方向と、自分たちの日々の業務がどのように連動しているかを理解します。

 

企業のビジョンを共有することで、従業員のモチベーションを高め、組織全体として同じ目標に向かって努力する力が増すでしょう。

 

メンバー間の相互理解を深める

 

チームビルディング研修では、メンバー一人ひとりの個性や能力、さらに趣味や興味など、普段の業務では見えにくい多面的な特性を理解することが重要。研修を通じ、メンバーが互いに交流し、仕事外でのさまざまな面を発見する機会を提供します。

 

これにより、お互いの意外な一面を知ることが可能に。強みや弱みを理解し合い、チーム内での協力関係が深まります。

 

その結果、より効果的な役割分担と協力が可能となり、チーム全体の調和と効率が向上するのです。

 

業務の生産性を向上させる

 

チームビルディング研修のもう一つの重要な目的は、業務の生産性を向上させること。メンバーが互いの能力と役割を理解することで、各自が最も得意とする業務に集中できるようになります。

 

また、チーム内で無駄な業務の削減、情報の共有がスムーズに行われるようになるため、作業の効率化が進むでしょう。

 

研修を通じてチームの連携を強化し、互いに支え合いながら目標に向かって努力する文化を根付かせることが、生産性の大幅な向上につながります。このようにして、チーム全体が少ないリソースで、高い成果を出せるように構築されていくのです。

 

チームビルディング研修の種類

チームビルディング研修には、参加者の関係性を強化し、チーム全体の協調性と生産性を高めることを目的とした、さまざまな形式があります。


  • ゲーム形式

  • アクティビティ形式

  • 知識・ノウハウ形式

  • 合宿形式

 

ここでは、特に人気のある4つの形式について解説します。

 

ゲーム形式

 

ゲーム形式のチームビルディング研修は、プレイを通じて自然とメンバー間の距離を縮める楽しい手法です。特に新しく結成されたチームや、緊張感が残るチームには、リラックスした状態でコミュニケーションの壁を低くするメリットがあるでしょう。

 

伝言ゲームやジェスチャーゲーム、ペーパータワー建設などの活動は、参加者全員が協力し合うことで、チームワークを育成。これらのゲームは、年齢や役職に関係なく、全員が平等に参加できるため、さまざまな背景をもつメンバーが一体となる機会を提供します。

 

ただし、研修としての本質を理解せずに、単なる遊びと捉えてしまうリスクもあり、目的と目標を明確にすることが重要でしょう。

 

アクティビティ形式

 

アクティビティ形式では、スポーツやアウトドア、クッキング、野外でのアクティビティなど、より動的で実践的な課題を通じ、チームビルディングを促進します。

 

フットサルや野外でのしっぽ取りゲームなど、体を動かす活動は、コミュニケーションが苦手な人でも自然と参加しやすい環境を提供してくれるでしょう。これにより、メンバーは新鮮な気持ちで挑戦し、異なる状況下での協力や、サポートの重要性を学びます。

 

しかし、身体活動が苦手なメンバーや、親しみやすい雰囲気でないと心を開けないメンバーの参加を促すためには、活動選択や進行方法を慎重に考慮する必要があるでしょう。


軽井沢でアクティビティを探している方は以下の記事を参考にしてください。

 

知識・ノウハウ形式

 

この形式の研修では、チームビルディングの理論やコミュニケーションスキル、問題解決技術など、チーム効率を向上させるための基本知識を学びます座学を通じて提供される情報は、チームの機能性を理解し、具体的な状況にどう応用するかを学ぶ基盤を築きます。

 

また、得た知識を実践するために、ロールプレイングやケーススタディを取り入れ、理論から実践への橋渡しを実施。この形式のメリットは、チーム全員が同じ基礎知識をもつことで、共通の言語でコミュニケーションを取りやすくなる点です。

 

しかし、学んだことを日常業務に生かすためには、積極的な意識と継続的な努力が必要となるため、それがデメリットにもなり得ます。

 

合宿形式

 

合宿形式のチームビルディング研修では、数日間を共に過ごすことで、参加者同士の絆を深めます。宿泊施設やアウトドア施設で実施される場合が多く、日常とは異なる環境下でのさまざまな活動を通じてチームワークを養います

 

活動内容には、スポーツやゲーム、共同での料理作りなどが含まれ、参加者が互いに協力し合いながら楽しめるでしょう。合宿形式の最大のメリットは、強固な信頼関係が築けることと、集中的な体験を通じ、メンバー間の結びつきが強化される点です。

 

ただし、長期間の実施には高いコストや、参加者のスケジュール調整が必要となるため、計画と準備には十分な時間が必要です。

 

オンライン研修とオフライン研修の比較

チームビルディング研修は、オンラインで実施することも可能です。そこで、オンライン研修とオフライン研修のメリット、デメリットを以下で比較してみましょう。

 

オンライン研修

オフライン研修

メリット

  • どこからでも参加できる

  • 交通費や会場費などの物理的なコストがかからない

  • 参加者のスケジュールに合わせやすく、調整が容易

  • デジタルツールを活用できる

  • 非言語的なコミュニケーションを含む、より深い人間関係の構築が可能

  • 共有された環境での集中的な活動がチームワークを促進

  • 物理的な活動や場所を活用した研修が実施できる

デメリット

  • 対面での非言語的なコミュニケーションが難しい

  • インターネット接続や機器のトラブルが発生する可能性

  • 自宅などの私的な場所からの参加が多いため、気が散りやすい

  • 交通費や宿泊費など、費用が発生する

  • 適切な会場を見つける必要があり、場所によっては参加者全員が集まりにくい場合もある

メリットとデメリットを把握した上で、チームに必要な研修を考慮し、効率的に実施しましょう。

 

チームビルディング研修のポイント


チームビルディング研修を成功させるには、明確な計画と参加者全員の積極的な取り組みが求められます。

 

  • 目標を明確にする

  • 個人ではなくチームの強化を意識する

  • 参加者全員に意義がある研修にする

 

ここでは、効果的な研修を実施するためのポイントを見ていきましょう。

 

ポイント①目標を明確にする

 

研修を開始する前に、どのようなチームを目指しているのか、具体的な目標を設定することが重要です。チームの現状を正確に把握し、研修を通じてどのように改善や成果を望むのか、明確に定義するのです。

 

目標が明確であればあるほど、研修内容を具体的に設計し、必要な手法や活動を選択しやすくなります。

 

ポイント②個人ではなくチームの強化を意識する

 

チームビルディング研修の主な焦点は、個々のスキル向上ではなく、チーム全体としての結束力と協調性を高めることにあります。研修中は、個人の成果よりもチーム全体が協力し、目標を達成するプロセスに重点を置きましょう。

 

これにより、メンバー間の信頼関係を築き、共有の成功体験がチーム力を高めることにつながります。

 

ポイント③参加者全員に意義がある研修にする

 

研修は、全ての参加者が関与し、価値を感じられるように設計されるべきです。参加者一人ひとりがチームの重要な一部であると認識し、自らの役割を誇りに思うようにするべきでしょう。

 

そのためには、研修の内容が多様なスキルや興味に対応していること、また参加者が互いに支援し合いながら、学び合える環境を提供することが重要と言えます。

 

おすすめのチームビルディング研修


最後に、実際に活用されているおすすめのチームビルディング研修を4つ紹介します。


  • ゲーム形式【偉人伝記】

  • アクティビティ形式【レゴ・シリアスプレイ・ワークショップ】

  • 知識・ノウハウ形式【チームビルディング研修】

  • 合宿形式【チームビルディング合宿型研修】


ぜひ参考にしてみてください。

 

ゲーム形式【偉人伝記】

 

「偉人伝記」は、謎解きゲームを用いた室内型のチームビルディング研修プログラムです。このプログラムは、偉人たちからの挑戦を解き明かすことで、目標に向き合う意欲や計画性を育むよう設計されています。

 

参加者は、映像やストーリーテリングを通じて非日常的な空間で研修を実施。高速PDCAシステムを体験しながら、限界突破マインドを養います。内定者や新入社員、リーダー向けの研修として特に推奨されます。

 

アクティビティ形式【レゴ・シリアスプレイ・ワークショップ】

 

「レゴ・シリアスプレイ・ワークショップ」は、レゴブロックを使ったインタラクティブなアクティビティです。参加者はレゴブロックを使用し、直感に基づいた創造的な作品を作ります。

 

この過程では、フロー理論に基づいた活動を通じ、参加者の没入感を高め、チーム内の相互理解を深める機会を提供。異なる解釈を楽しみながら、チームのコミュニケーションと創造性を促進します。

 

知識・ノウハウ形式【チームビルディング研修】

 

ANAソリューションズが提供する「チームビルディング研修」は、チームでの目標共有と、目指すゴールへのアプローチを学ぶプログラムです。

 

航空業界の経験を生かしたノウハウが盛り込まれており、多様な職種や業種の人材が集う組織に適用可能。公開講座形式で実施されるため、他企業の参加者との交流も促されます。

 

合宿形式【チームビルディング合宿型研修】

 

「合宿型研修」は、数日間にわたって集中的に実施されるプログラムで、チームビルディングと人材育成のために特別設計されています。

 

宿泊施設や企業の施設を利用して実施されるこの研修は、座学に加えゲームやアクティビティを取り入れることで、社員間の連携力とモチベーションを強化。集中的な環境でのスキルや知識の習得に特化しており、効果的なチームビルディングを促進します。

 

チームビルディング研修で効果的なチーム強化を図ろう


いかがでしたでしょうか?チームビルディング研修についておわかりいただけたかと思います。

 

この研修は、心理的安全性の確保や感情の共感、生産性の向上を目指し、メンバー間の信頼を築くことが目的です。研修を効果的に実施するためのポイントや、さまざまな形式の研修例についても紹介しました。

 

チーム全体の強化と成果の最大化を目指し、これらの研修を活用してみてください。

 

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